ハート・心臓

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私たちの「からだ」は一つの大きなネットワークで、それを構成している全ての部位が特別です。

その中で「ハート」(心臓)に比重を置いたボディーワーク、を始めることにいたしました。

メニューの名前は、マッサージやクレニオセイクラルセラピーのように、すでにある手技の名前ではありませんが、「インナーハート」とつけました。

「ハート」と「頭」

「自分」に固執しすぎて周囲との繋がりを断ってしまったり、感じることを忘れ頭ばかりが忙しく批判や思考を繰り返していたり。

そんな時は、なかなか思うような結果が出ないだけでなく、行き詰ったと感じる状況に至ることがあります。

けれど、それは、極限までいったのだから、そろそろ本来の状態に戻ろうという合図なのだと思うのです。

本来の状態とは、こうでなければならない、こうあるべきだといった観念に縛られた状態ではなく、自由に感じる心が思考と協調した状態だと思うのです。

それは、思考の象徴である頭と、心の象徴であるハート・心臓とも深い関係があり、その繋がりに問題が生じたとき、どう感じるかを無視した思考の暴走が起きてしまうこともあるように思うのです。

トラウマ体験時「からだ」が生命の危機を感じ本人を守るために起こした変化によって、頭と心臓との繋がりに問題が残る場合もあります。

また、心臓の鼓動が極限まで高まったり、息が止まると感じるような体験は、胸にトラウマの痕跡を残してしまうことがあります。

 感情の処理に関わる偏桃体と呼ばれる重要な脳中枢に心臓と直接つながる神経経路がある。実際に、偏桃体の中核にある細胞は心拍とシンクロ(同期)している。言い換えると、心拍リズムパターンが私たちの感情の状態を決定するのに役立つ重要な情報を偏桃体に知らせている。

『ハート知性』★p.193

恐怖とも深い関係があると言われる偏桃体。
その反応にも、心臓から伝わる情報が大きく関わっているらしいのです。

健康診断で心臓に問題があると言われたことは無いという方が多いかもしれません。
けれど、だから脳に送られている心拍のリズムも健全だとは言い切れないようです。

心臓の感覚は、鼓動が激しかったり、痛いという時以外は、意識にのぼらないようになっているという記事をネットで読んだことがあります。
心臓に意識を向けても何も感じないかもしれません。
けれど、繰り返し意識を向けているうちに、胸膜や心膜などの緊張に気づき驚くかもしれません。

★『ハート知性』著者:ドック・チルドリー(ハートマス研究所創設者)、ハワード・マーティン、デボラ・ロズマン博士、ロリン・マクラティ博士 引用箇所担当はロリン・マクラティ博士です。

胸と呼吸

胸の真ん中に心臓があり左右には肺があります。
特に幼い頃、胸に強い衝撃を受けたことのある人は、心臓とともに呼吸にも問題が生じている場合が多いように思います。

セッションはセラピストが悪いところを治してくれるものと思っている方が多いでしょうが、それでも、主役は、やはり「受け手」なのだと思うのです。

セッションの間、呼吸にも意識を向けてみて下さい。
問題ないと思っていた呼吸に新しい発見があるかもしれません。
気づくだけで変化が起きてくることは結構あるのです。

腸と胸を結ぶ

「腸脳相関」という言葉を耳にするようになりましたが、「第二の脳」とも言われる腸と脳の間にも深い関係があり、互いに影響を与えあっています。

また、迷走神経を介する情報の伝達は、脳から腸よりも、腸から脳の方がずっと多いということも注目されています。

「肚(はら)」と脳の協調も心身の健康には欠かせないもので、その流れを横隔膜の上にある胸で止めてしまわないことも大切だと思っています。

セッション内容

長い間、肩に力を入れ、ハートと頭の自然な流れを止めてきた方は、ご本人様との相談の上、筋肉の緊張を解すためマッサージを行うこともあります。

けれど、基本的には、「からだ」が抵抗なく受け入れられるソフトなタッチを用いていきます。

ベッドにて、うつ伏せと仰向けで行いますが、他の姿勢が良い場合は仰ってください。

ハート、そして、ハートと脳の繋がりに比重を置いたセッションですが、頭や胸以外の部位にも触れていきます。
腹部や、みぞおち周辺の「太陽神経叢」、また、脳と脊髄を包んでいる硬膜が付着している仙骨など、反応が起こってきた部位に長く手がとどまることもあります。

「エネルギーフィールド」へのワーク

私たちの「からだ」を取り巻いている電磁場については多くのことがわかってきているようです。
それを安易に、オーラ・エネルギー体と言われてきたものと結びつけようとは思いません。
けれど、確かに、私たちには肉体よりも大きいエネルギーフィールドがあります。
そして、それは、服のようにまとっているものではなく肉体と重なり合っているかのように、フィールドに入ってきた波動を肉体的に感じられたりもします。

「はるのいざない」は、ボディワークにこだわってきましたが、このセッションでは、「からだ」には直接触れずエネルギーフィールドへのワークも行なっていきます。