みぞおちの太陽・太陽神経叢

ハートとお腹の間

ハートを取り巻く磁場は、体の中で最も強く、脳を取り巻く磁場の5000倍もの強さがあると書かれていたり①。

「腸は第ニの脳」という言葉を頻繁に聞くようになり、ネドじゅんさんも、お腹は左脳・右脳につづく三つ目の脳だと言っているし。

からだはネットワークで、どこが大事ということは無いと言ってきましたが、自分自身に関しては、ハートやお腹ばかりに意識がいって、その間を軽んじていたことに気づいてしまいました。

きっかけは、立ったままテーブルに向かい手作業をしていたとき、胃を引っ込め横隔膜の下ぐるりをひどく緊張させていることに気づいたことでした。
たぶん、精神的に余裕が無くなるとこんなふうに力が入ってしまっていたのでしょうが、それまで全く気づいたことが無かったというのにショックを受けてしまいました。

体幹は横隔膜によって胸腔と腹腔に分かれています。

ポリヴェーガル理論では、主に、横隔膜から上の臓器は腹側迷走神経が、下の臓器は背側迷走神経が制御していると言われていますが、私のように横隔膜から上に問題が集中していて、横隔膜から下には滅多に問題を感じないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

問題を感じる部位が他にあれば、問題を感じない部位には、なかなか意識が向きません。

自分自身に関して言えば、私が本気で横隔膜の下を意識し始めたのは、ネドじゅんさんのおかげと言っても良いのでしょう。

彼女が勧めるエレベーター呼吸も時々やります。
でも、お腹を胸のように生々しく感じることはなかなかできませんでした。

そんななか、横隔膜の下ぐるりの緊張に気づき、ハートと頭の間と同じく、ハートとお腹の間にもブロックがあったことを、ようやく知ることができました。

①ジョー・ディスペンザ 著『超自然になる』参照

みぞおちのエネルギセンター

チャクラという言葉には抵抗を覚える方もいらっしゃるでしょうし、今回は、ジョー・ディスペンザ氏のようにエネルギーセンターという言葉を使いたいと思いますが、彼は、

各エネルギーセンターには独自の生理機能がある。それぞれ独自の分泌腺、ホルモン、化学物質、小さい脳(神経細胞の網状組織)、つまり独自のマインドがある。

『超自然になる』P.213

と、言っています。

身体にある7つの主要なエネルギーセンターのうち、第2はお腹にあり、第4はハートセンター。
そして、その間にある第3エネルギーセンターは、上記の本にあるように、“みぞおちに位置している(P.185)”と、言われることが多いです。

また、同ページに、“このセンターは太陽神経叢、別名腹腔神経叢とつながりがある。”とも書かれています。

ちなみに、この第3エネルギーセンター自体が太陽神経叢と呼ばれることもあり、NASAの科学者からヒーラーとなったバーバラ・アン・ブレナンの著者『光の手』の上巻には、

このチャクラは、しばしば第四のハートチャクラと第二チャクラの間のブロックとして作用する。もしこの両方が開いていて、太陽神経叢がブロックされていれば、二つは別々に機能する。

『光の手 上』P.162

と、書かれています。

第ニの脳とも言われる太陽神経叢

話しを肉体レベルに戻しますが、

ウィキペディアのみぞおちのページには、

腹腔神経叢はみぞおちの奥、腰椎第一椎の高さに位置し、胃と肝臓の後ろで大動脈と腎臓に囲まれた横隔膜に張り付いた神経叢であり、骨盤神経、迷走神経の一部でもある。(後略)

と、書かれています。

専門的になってしまいますが、この神経叢がいかに大切かを知って頂くために、同ページから、もう少し引用させて頂きます。


腹腔神経叢は以下の小さい神経叢が集まって出来ている。

  • 肝神経叢
  • 脾神経叢
  • 胃神経叢
  • 膵神経叢
  • 副腎神経叢

さらに腹腔神経叢からは以下の神経叢が分岐している。

  • 腎神経叢
  • 精巣動脈神経叢/卵巣動脈神経叢
  • 上腸間膜動脈神経叢
  • 下腸間膜動脈神経叢

肝臓・脾臓・胃・膵臓・副腎・腎臓、そして、腸などにも、四方にひろがる太陽の光の様に、この神経叢から神経が伸びているのです。

「腸は第二の脳」と言われていますが、この腹腔神経叢こと太陽神経叢を第ニの脳と言っている文献も多くあります。

『ザ・マスターキー 成功の鍵』から

あらためて、ネットで太陽神経叢と検索してみると、興味深い引用文を複数見つけることができました。

私のように、他の部位に意識がいき、自分のみぞおちに太陽があることを忘れている方のために、それらの本に書かれている言葉を載せておきます。

まずは、チャールズ・F・ハアネルの著書『ザ・マスターキー 成功の鍵』角川文庫・長澤あかね〔訳〕から。

「3週目のレッスン 無意識の練習」という章からの引用ですが、この章にはエドガー・ケイシーが言っていたことにも通じる大変興味深いことが書かれています。
全文を引用出来ないのが残念です。

1 (前略)顕在意識と潜在意識がやりとりするためには、それぞれに対応する神経系同士も同様のやりとりをする必要がある。インドの判事で作家でもあったトーマス・トロワードは、この相互作用を実現する素晴らしいメカニズムを、次のように説明している。「脳脊髄神経系は顕在意識を司る器官で、交感神経系は潜在意識を司る器官だ。脳脊髄神経系は、人が五感から意識的な知覚を受け取ったり、身体の動きをコントロールしたりする際の回路である。この中枢は脳にある」

2 「交感神経の中枢は、胃の裏側あたりの『太陽神経叢』(みぞおち)と呼ばれる神経細胞の集まりの中にある。交感神経系は、身体の生命機能を無意識に支える、潜在意思の活動を司る回路だ」

『ザ・マスターキー 成功の鍵』P.46-47

脳脊髄神経系は顕在意識を司る器官で、中枢は脳にある。
交感神経系は潜在意識を司る器官で、中枢は太陽神経叢の中にある。

この『ザ・マスターキー 成功の鍵』が書かれたのは1912年だそうで、この本に書かれている「交感神経系」とは、交感神経と副交感神経、つまり自律神経系のことだという説明文が載っていたように思います。(読み返しても見つからないのですが)

何はともあれ、マッサージ師養成学校では、自律神経系の最高中枢は脳の視床下部と教わりましたし、太陽神経叢だと聞いたことは無かったように思います。

真実はともかく、100年前にこの太陽神経叢の大切さに気づいていた人の言葉をもう少し引用させて頂きます。

5 太陽神経叢は、身体の「太陽」にたとえられる。みぞおちは、身体が絶えず生み出しているエネルギーの供給センターだからだ。このエネルギーは現実のエネルギーなので、この太陽も実に現実的な存在だ。そして、このエネルギーは現実の神経によって身体の隅々に供給され、身体を取り巻く大気中に放たれる。

『ザ・マスターキー 成功の鍵』P.47-48

10 太陽神経叢は、個人が宇宙意識と出会う場所だ。ここでは有限が無限になり、未創造ののものが創造され、宇宙意識が固体化し、目に見えないものが見えるようになる。太陽神経叢は生命が現れる場所であり、個人がこの太陽センターから生み出せる生命の量は無尽蔵だ。

『ザ・マスターキー 成功の鍵』P.49

私自身は、まだこれらが事実だという体験はしていないのですが、自分のみぞおちに太陽があると思うと身体の探究がますます楽しくなります。

『いのちの輝き』から

ロバート・C・フルフォード&ジーン・ストーンの著書『いのちの輝き フルフォード博士が語る自然治癒力』。

フルフォード博士はオステオパシーの医師で、私がこの本を購入してから軽く20年は経っています。

けれど、彼が太陽神経叢について詳しく語っていることは、つい最近、ネットで他の人の引用文をみつけて知りました。

 太陽神経叢(腹腔神経叢)は体幹の中央、心臓のしたから胃の裏がわにかけて大きくひろがる神経細胞の集まりである。太陽神経叢からは腹腔の臓器すべてに向かって神経が放射状にのび、肝臓・膵臓・腎臓などを支配している。太陽神経叢への強烈なボディブローでボクサーが倒れるのは重要臓器が衝撃を受けるからである。ここまでは医師たちも認めている。
 しかし、わたしにいわせれば、太陽神経叢はたんなる神経の集まりではない。それは腹にあるもうひとつの脳であり、情動はそこで生まれ、そこを中枢としている。

『いのちの輝き』P.159

彼も太陽神経叢を「もうひとつの脳」と言い、“情動はそこで生まれ、そこを中枢としている”とまで言っていたのですね。

 あたまにある脳は図書館とかコンピュータのようなものだ。記憶をたくわえておき、神経系をつうじてその人の欲望や意思の実現を助ける。
 ところが太陽神経叢は情動の中枢であるばかりではなく、腹腔臓器のはたらきを維持し、バランスをとる仕事もしている。そこからのびる神経は胸壁・生殖器・腎臓などへの血液供給も支配しているので、怒り・喜び・悲しみ・憎しみなどの感情が生じると、太陽神経叢は臓器間のバランスを維持するため、その感情によって機能不全を起こした臓器の修復をしなければならない。

『いのちの輝き』P.159-160

こちらも全文引用できないのが残念ですが、太陽神経叢が心身の健康に深く関わっていることはわかって頂けたと思います。

次回に続く

次回は、7年前、アメーバーブログに投稿した記事を引用したいと思っています。

他に関心がいき、第3エネルギーセンターに関しては、あの記事を書いてから殆ど探究が深まっていませんでした。

そんな私が読み返し、多くのヒントを与えてもらえた記事です。

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