春が来ますね

小学校の低学年。
家でサンドイッチを食べながらぼーっと外を眺めていたときのこと。
突然、庭の木が、それぞれの領域を超えて私に迫ってきた、
そんな記憶が残っています。

斜視のため二次元視力しかなかったスーザン・バリー氏が、48歳で立体視力を取り戻した経過を書いている『視覚はよみがえる』。
この本を読んだとき、上記の記憶は、突然、立体視が出来てしまったからではないかと思ったりしました。

獲得できなかった両眼視に憧れる私としては、それはそれで魅力的な話です。

でも、本来、全てのものは繋がっているのだということを、忘れ孤立していく前に見せてくれたようにも思います。

「はるのいざない」があるこの家には、小さな庭があって季節の花が咲いてくれます。
精神的なバランスをくずしていた思春期は、気を留めることもありませんでしたが、今は沈丁花が香り、木瓜の蕾が日に日に膨らんでいきます。

30代には、美術学校に入り、3年間油絵具にまみれていましたが、花の色って、とくべつ綺麗だと思いませんか?
まさに光の色ですね。

当たり前になりがちですが、春が来て、また開いてくれた花々を見れるって本当に幸せなことですね。

2024年3月7日、今日の木瓜の蕾は、↓この状態。

ちなみに、2023年、昨年の3月14日は↓この状態。

そして、2023年、昨年の3月17日は↓この状態。

日が経つにつれ赤が強くなっていくのですが、私は咲き始めの白がより好きです。

3月末はご予約を受けられない日も多くなっていますが、「はるのいざない」の春。

ぜひ、足をお運びください。